WF-1000XM4のバッテリーがすぐなくなる、原因はアレ!?

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2021年6月に発売されたSONYのワイヤレスイヤフォンWF-1000XM4。最近バッテリーが異常に早く減るようになりました。購入して1年と少ししか経っていないのでバッテリーの寿命にしては早すぎると思い、修理に出したところ、まるっと交換されて戻ってきました。

きっかけは長時間の通話

2時間のWEB会議でWF-1000XM4をPCに接続してヘッドセットとして利用していたのですが、1時間20分ほど経ったところで、右側のイヤフォンから「バッテリーの残量があと20%です。充電してください」というアナウンスが聞こえてきました。そして、そのまま約20分後にバッテリー切れ。WF-1000XM4は片方だけでも使用することが可能なので、左側だけで使用していましたが、左側のバッテリーは2時間の会議終了後も約40%残っていました。左右のバッテリーの減り具合は使用状況によって差が出ることがあることは理解していましたが、ここまで差があるのは異常だと感じました。

修理に出す前に試してみたこと

対処その1:残量0からフル充電してみる

充電と使用を繰り返しているとしっかり充電されない場合もあるため、念のためバッテリー0%の状態から再度フル充電して使ってみましたが結果は変わらず。

対処その2:ファームウェアが最新バージョンかどうか確認

ソフトウェアの制御に既知の問題があれば、最新のファームウェア適用で改善される可能性がありますが、WF-1000XM4のファームウェアは最新の「1.4.3」が適用された状態でした。

対処その3:工場出荷状態に初期化

WF-1000XM4を初期化すると改善する可能性もあります。WF-1000XM4をケースに入れた状態で左右のセンサー部分を同時に触れ、ケースのランプが赤点滅したら指を離して初期化完了。それでも状況は変わりませんでした。

修理に出す

仕方なく修理に出すことに。修理の申し込みはWebサイトやMy Sonyアプリ、LINEから申し込みできます。

修理の目安料金の確認・修理の申し込み | 総合サポート・お問い合わせ | ソニー
修理の目安料金の確認・修理の申し込み | 総合サポート・お問い合わせ | ソニー
ソニー製品の修理に関する総合サポートページ。修理が可能かどうかを確認し、故障の症状から修理の目安料金をご案内します。

修理品は修理申込時に指定した日、時間帯に配送業者が集荷にやってきます(私のところには日本通運さんが来ました)。配送業者さんに製品(WF-1000XM4)と「ご購入明細書兼納品書」「保証書」を手渡すと、その場で梱包して持って行ってくれました。なお、製品は左右のイヤホンとケースをセットで送るよう申込時に指定がありました。(イヤーピースは付属品なので外しておきました)

5日で返ってきた

月曜日に製品を発送し、金曜日に返送されてきました。明細書には以下の通り記載されていました。

各部動作テスト致しました。
大変ご迷惑をおかけ致しました。
充電ケース、左右イヤホンの充電不具合を確認しました。
充電ケース、左右イヤホンを交換しました。
交換部品により製造番号が変更になっております。 交換後製造番号 XXXXXXX

イヤホン本体、ケースまで全交換となりました。

原因は結局何だったのか?

明細書に記載されていた「充電不具合」とはどういう状態だったのか、そのヒントは明細書の下部に記載されていた「ご連絡欄」にありました。

連絡欄には下記サイトの案内が記載されていました。

ヘッドホンの電池を長持ちさせるためのワイヤレス充電をする際のご注意 | Sony JP
ヘッドホンの電池を長持ちさせるためのワイヤレス充電をする際のご注意 | Sony JP

上記サイトには、「電池寿命への影響を低減させるため、ワイヤレス(Qi)充電器をお使いの方は、以下の注意事項を守ってご利用ください。」とあり、「充電が完了し、本機のLEDが消灯したら、本機をワイヤレス充電器から外してください。(中略)充電完了後も本機を充電器の上に置いたままにすると、熱によって電池寿命が短くなります。」といったような注意事項がいくつか記載されていました。

つまり、充電不具合とは、「電池寿命により電池持ちが悪くなった」ということだったようです。

それにしても、購入して1年と3か月ほどで電池寿命とは…。

私自身、イヤホンを毎日のように使用していたわけではないので、充電も週に1回するかしないか程度でした。ただ、思い当たる節としては、WF-1000XM4の充電は、ほぼ毎回ワイヤレス充電していたということです。置くだけで充電できるっていう手軽さが購入動機のひとつでもあり、夜、寝る前にワイヤレス充電台の上にポンとおいて、そのまま朝まで…場合によっては次に使うまでずっと充電台の上に乗ってることもありました。確かに、充電した後はケースもイヤホンも、カイロのようにポカポカだったような。そのせいで、電池の劣化が進み、わずか1年ちょっとで電池持ちが悪くなったということのようです。

納得はしていない

熱により電池寿命が短くなったことに関しては、電池の特性であり仕方がないと思っていますが、20年位前の製品ならともかく、今のご時世に「充電が終わったらすぐ充電器から外さないと壊れる」っていうのは納得がいっていません。

ワイヤレス充電器側の特性により、たまたま私がつかっていた充電器だと発熱しやすいという可能性も考えられますが、同じ充電器でスマホを充電しても、WF-1000XM4ほど熱を持ったことはありません。イヤホンの充電池はスマホなどに比べても小さいので、熱による影響も大きいのかもしれませんが、構造的に熱の影響を受けやすいって分かっていたのでは?だったら最初からワイヤレス充電機能つけなきゃ良かったのに、と思うのは私だけでしょうか。

「ソニー使い方相談窓口」に相談してみた

後日、故障の原因について「ソニー使い方相談窓口」に尋ねてみました。問い合わせのやり取りについては公表することができませんが、不具合の原因は前述した私の推測どおりでした。また、窓口には製品固有の不具合の情報は下りてきていないとのことで、WF-1000XM4のワイヤレス充電時の発熱による電池劣化については、あくまでも製品の使用により発生する不具合であり、現時点では製品の構造的な欠陥ではないという見解と推測されます。

今後の取り扱い方を工夫してみる

とはいえ、個人的にもすごく気に入っている製品なので、全交換されて戻ってきたWF-1000XM4を今後も愛用していきます。今後は、朝まで充電して放置するときはUSBケーブルで充電する、ワイヤレス充電は終わったら充電台から外すようにして、電池をいたわるようにしていきたいと思います。