モバイルICOCAへの切り替える前に確認しておくこと
ICカードタイプのICOCA、SMART ICOCAを使っている人がモバイルICOCAを使い始める方法、切り替える前に確認しておくことをまとめます。
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モバイルICOCA発行に必要なもの
Androidスマートフォン
まず、使っているスマートフォンがiPhoneの人はモバイルICOCAは使えません。またAndroidのスマホであっても、古いスマートフォンでは使えません。概ね2020年以降に発売されたスマートフォンである必要があります。JR西日本が動作確認した機種は以下のリンクに掲載されています。掲載されている機種では使えますが、掲載されていない機種では使えないというわけではありません。
iPhoneでモバイルICOCAが使えるのは2023年内
iPhoneおよびApple WatchでモバイルICOCAが利用できるのは2023年内とのこと。詳しいサービス内容や開始日は、後日案内されるとのことです。
本人名義のクレジットカード
本人名義のクレジットカードが必要ですので、学生さんなど自分のクレジットカードを持っていない人はモバイルICOCAは利用できません。
使えるクレジットカードはJCB、VISA、Mastercard、アメリカン・エキスプレスのマークがついた一般のクレジットカードです。ただし本人認証サービス(3Dセキュア認証)非対応のカード、海外発行カード、デビットカードなど一部のクレジットカードは使えません。
WESTER会員IDとパスワード
モバイルICOCAを使うためにはJR西日本の会員サービス「WESTER」に登録する必要があります。すでにWESTER登録済みの人は会員IDとパスワードが必要です。過去に「J-WEST会員」になっていた人(SMART ICOCAを使っていた人、新幹線のEX予約を使っていたことがある人)はWESTER会員への移行手続きが必要です。未登録の人はモバイルICOCA発行時に新規登録することも可能です。無料で登録できます。
モバイルICOCA発行時の注意点
ICカードタイプのICOCA、SMART ICOCAからの引継ぎはできない
モバイルICOCAは新規発行のみで、ICカードタイプのICOCAやSMART ICOCAから定期券の有効期間の引継ぎはできません。定期券を使っている人は、今の定期券の有効期間が切れてからモバイルICOCAで定期券を作ってください。
また、ICカードの残高もモバイルICOCAには引き継げません。ICカードが今後不要になる人は残高を使い切ってからモバイルICOCAを使い始める必要があります。残高が中途半端で使い切れない場合は、券売機でICカードの残高を使って現金と併用して切符を買うことも可能です。
モバイルICOCAを使い始めたとしても、ICカードタイプのICOCAはいざというときの予備として引き続き持っておいたほうがいいと思ったので、私はICカードに残額を残したまま、モバイルICOCAをメインで使っています。
モバイルICOCAでは小学校・中学校・高校の通学定期券は発行できない
高校までの通学定期券はモバイルICOCAでは発行できません。大学生、専門学校生、高等専門学校の4年生以降であれば通学定期券の発行は可能です。
大学生等がモバイルICOCAで通学定期券を発行する場合は証明書が必要
通学定期券の発行はICカードタイプの定期券と同様、新規発行時や年度替わりの継続時に通学証明書や学生証の提示が必要です(画像をアップロードすることになります)。加えて、本人名義のクレジットカードが必要になります(現金や親のクレジットカードは使えません)。
列車の利用でポイントを貯めている人は切り替えタイミングに注意
「時間帯指定ポイント」や「利用回数ポイント」でポイント還元を受けている人は、月の途中でICカードタイプのICOCAからモバイルICOCAに変えてしまうと、利用回数が通算されないためポイントが付与されないケースが出てきます。定期券は買っていないけど同じ区間をICOCAで繰り返し利用されている場合は、月末まではICカードタイプのICOCAを使い続け、月が変わったらモバイルICOCAを使い始めることをお勧めします。
なお、ICカードタイプのICOCAで貯めたポイントは、同じWESTER IDに紐づいているモバイルICOCAのチャージにも使えます。