CIOのマグネット充電ケーブル(ディスプレイ付き)がかなり便利!

株式会社CIOが新しく発売したUSB-Cケーブル「マグネットシリコンケーブル(ディスプレイ付き)」を購入しました。実際に使ってみて、製品の特長やメリット、デメリット、不具合情報をまとめてみました。利用シーンによって向き不向きがある製品なので、購入を検討されている場合は参考にしてください。

製品の特長

マグネットシリコンケーブル(ディスプレイ付き)は通常のUSB-C to Cのケーブルの片方の端子が磁石により着脱できるように作られたケーブルです。ケーブルはシリコン素材で覆われているので柔らかく絡みにくく、さらに通電状態や今流れている電流の大きさが分かる液晶ディスプレイが付いています。

CIOのマグネットシリコンケーブルは長さが0.5m/1m/2mの3種類、ディスプレイ有りと無しの2パターン、片方のコネクタ形状がL字のものとそうでないものの2パターン、カラーが黒/白/紫の3パターン、これらのパターンの組み合わせで全36のバリエーションがあります。

最大100W(20V/5A)までのPD(Power Delivery)充電に対応しています。

マグネット端子のメリット

USB-Cポートの劣化を防げる

スマホを充電するたびにケーブルの抜き挿しを繰り返していると、USB-Cポートの劣化が進んで故障する確率が高くなります。マグネット端子の場合、充電していないときも端子部分をUSB-Cポートに挿したままにしておけるのでUSB-Cポートの劣化が最小限で済みます。

片手でも暗闇でもケーブルを脱着できる

ケーブルをマグネット端子に近づけるだけで吸着してくれるので、片手でもケーブルを接続できます。表裏の向きも関係なく、ズレてひっつくようなこともありません。目をつぶっていても、暗闇の中でも簡単にケーブルを接続できます。外すときはケーブルを「引き抜く」のではなく「折る」ようにすると簡単に外れます。

ディスプレイのメリット

充電速度が見た目で分かる

急速充電(PD)に対応したスマホやパソコンにケーブルを挿したけど、本当に急速充電されているのだろうか?とか、この充電器、何ワットで充電できるんだろう?といったときに、ディスプレイにワット数が表示されているので充電速度が見た目で分かります。

また、このマグネットシリコンケーブルは端子とケーブルを接続したときに、安全上の観点から正常に接続されたかどうかの確認をとってから通電を開始する仕組みになっており、つないでから通電が始まるまでに1~2秒のタイムラグが生じます。こういった動作も、ディスプレイが付いていると視覚的に分かるので安心感があります。

端子だけ追加購入可能

マグネットシリコンケーブルを1つ購入すると、付いてくるマグネット端子は1個だけなので、スマホとタブレットを両方充電したい場合にマグネット端子ごと付け替えているようでは効率的ではありません。

マグネット端子だけ購入することも可能なので、端子だけを追加で購入し、タブレットのUSB-Cポートにもマグネット端子を挿しておけば、マグネットシリコンケーブルケーブル1本で取り回しがきくようになります。そうなってくると、家じゅうのUSB-Cポートにマグネット端子を付けておきたくなりますね。

マグネットシリコンケーブルを購入した時についてくる端子はUSB-Cのみですが、別売りのマグネット端子にはMicroUSBタイプのものもあります。MicroUSBのマグネット端子も用意しておけば、ケーブル1本でUSB-Cの充電、MicroUSBの充電、どちらも対応できるのでさらに効率的です。

※編注:2023年12月時点、MicroUSB用のマグネット端子は一部出荷製品に不具合が見つかったらしく、出荷停止されているようです。

Lightning用のマグネット端子は販売されていません。iPhone15からUSB-Cが採用されていますし、マグネット端子ではAppleのMFI認証を取得することが難しいことから、今後もLightning端子が発売されることはないでしょう。

購入前に確認しておくこと

マグネットシリコンケーブルは利用シーンによってはかえって使い勝手が悪くなってしまいますので、以下の点について購入前に確認しておきましょう。

スマホケースとの干渉

マグネットシリコンケーブルのマグネット端子側の接続部分とマグネット端子本体は通常の充電ケーブルよりも大きく(太く)なっています。そのためスマホケースのUSB-Cポートの穴の大きさが1.2cmより大きくないと、マグネット端子がケースに干渉して挿せません。

パソコンの隣のUSB-Cポートとの干渉

パソコンのUSB-Cポートに接続して使う場合、ケーブル側の基盤部分が通常のUSB-Cケーブルより大きいので、隣のUSB-Cポートに挿したケーブルと干渉する場合があります。事前に確認することをおすすめします。

充電専用ケーブルとして割り切る

USBケーブルの規格上はUSB2.0なので、高速通信や外部ディスプレイへの伝送用には使えませんが比較的低速のデータ通信用に使うことは理論上可能です。ただし、マグネット端子は力のかかり具合で簡単に外れることがあり、伝送中に通信が途切れてデータが破損する可能性があるため、充電専用と割り切って、データ通信用途には使わないほうが良いです。

持ち歩きながらの充電には不向き

モバイルバッテリーにつないでカバンの中に入れたまま充電したり、充電しながらスマホを手で持って操作するような利用シーンではマグネットシリコンケーブルは意図せず外れてしまうことがあります。机の上やベッドの枕元に置いたまま充電しているだけなら勝手にケーブルが外れてしまうことはありませんが、動かすと簡単に外れるものと思ってください。

他社製のマグネット端子と互換性なし

端子部分はCIO社独自形状・仕様になっているため、他社のマグネットケーブル・端子とは互換性はありません。

不具合とその対処方法

ディスプレイに傷がつく、汚れやすい

購入時は液晶ディスプレイ上に薄い保護シートが貼り付けてあるので、剥がすときれいになります。

充電できない

以下の点を確認して原因を切り分けてみてください。

  • 端子とケーブルの接続部分にホコリが付いていないか確認する
  • 端子とケーブルがしっかり接続されているか確認する
  • 端子とケーブルの接続を180度ひっくり返して接続してみる
  • 端末本体と端子の接続を180度ひっくり返して接続してみる
  • 手持ちの他のケーブルに取り換えたときにちゃんと充電できるか確認する
  • 他の機器が充電できるか確認する
  • 充電する機器によっては、機器付属のケーブルでしか充電できない場合がある

通信できない、遅い

上記の「充電できない」と同様に試してみてください。通信可能なケーブルですが、USB2.0対応のケーブルなので通信速度は比較的遅いです。

映像が映らない

このケーブルは映像の伝送には非対応です。

故障や初期不良の場合

CIOの公式サイトのフォームからカスタマーサポートに問い合わせることで対応してもらえます。ネットショップやクラウドファンディングで購入したもので注文履歴や注文時のメールなどから購入日や注文番号が分かれば、保証書や外箱などがなくても対応してもらえます。

故障した商品は交換品と一緒に送られてくる封筒にいれてポストに投函し返送する必要がありますので、捨てずに持っておきましょう。

また、延長保証登録を行っておくと購入から2年間の保証を受けられます。初期不良が無くても、2年以内の故障は新品に交換してもらえるので購入したら忘れずに登録しておきましょう。

延長保証登録について
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